鋭利な刃物を着装し、これを手に持って敵を突き刺すか、またはこれを投げ付けて目標物に命中させたりした。
利器としての槍は、狩猟をはじめ、戦闘、または儀礼などに用いられた。鎗、鑓などとも書く。
わが国で、槍が戦場に登場するのは鎌倉末期で、元寇(げんこう)の役(えき)の際の苦い経験により、その対抗策として考案されたものともいわれ、これが接戦武器としての有利性を認められたのは南北朝の動乱期であった。
さらに室町中期の応仁(おうにん)の乱以降、戦国時代にかけて、合戦の様相が従来の一騎打ちから歩兵の集団戦闘へと推移すると、足軽(あしがる)たちの槍隊(やりたい)の活躍が戦いの帰趨(きすう)を決するほどになった。
やがて戦国末期には、槍隊の組織化も進み、戦法も向上して、長槍の使用が盛んとなり、6尺または9尺の手槍(てやり)から2間以上の長柄物(ながえもの)が現れ、足軽長柄隊の活躍が目覚ましく、一番槍とか七本槍など、槍の巧名話(こうみょうばなし)が人々に語り継がれている。
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